Telegramで月80万ドル荒稼ぎの詐欺網摘発

要点まとめ

  • Telegram上のコミュニティで仮想通貨の価格操作(ポンプ・アンド・ダンプ)を実行し、1ヶ月で約80万ドルを不正取得。
  • ブロックチェーン分析企業Solidus Labsがオンチェーン(ブロックチェーン上の取引)データとチャットメッセージを解析して摘発。
  • 低流動性の小型コインを標的にした手口で、市場監視の強化と取引所の不正防止策が課題に。

ニュース本文

米国のブロックチェーン分析企業Solidus Labsは、2025年6月から7月にかけてTelegram上で仮想通貨の価格操作を行う組織的なグループを発見したと発表しました。このグループは「ポンプ・アンド・ダンプ」と呼ばれる手法で、まず限られた参加者に特定の小型コインを大量購入させて価格を急上昇させ(ポンプ)、高騰したところで持ち分を一斉に売却(ダンプ)して利益を確定。結果として約80万ドル(約1億1,000万円)を不正に得ていました。

Solidus Labsは、オンチェーンデータ(ブロックチェーン上の取引履歴)とTelegramのチャットメッセージ(メッセージアプリ内の発言)を組み合わせて調査。複数のウォレット間で資金を往来させる動きを追跡し、不自然な取引量の急増がポンプ・アンド・ダンプの典型的な兆候であることを突き止めました。対象は流動性(取引のしやすさ)が低いトークンで、少額の取引でも価格が大きく動きやすいのが特徴です。

この報告を受け、Solidus Labsは取引所に対し、不自然な取引量の検出アルゴリズム導入やKYC(顧客確認)・AML(マネーロンダリング対策)の徹底を提言。仮想通貨市場では匿名性の高いSNSやメッセージアプリが取引情報の流通経路として利用されやすいため、監視強化と透明性の向上が急務とされています。

編集後記

ポンプ・アンド・ダンプの手口は小規模コインを狙うため、一般投資家でも加担しやすい罠です。市場の急激な価格変動には慎重に対応し、SNSやチャット内の情報鵜呑みにせず、取引所の監視体制や各種対策の有無を確認しましょう。

原文掲載日: 2025年12月9日
原文URL: https://www.soliduslabs.com/news/telegram-pump-and-dump-network

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