要点まとめ
- JPMorganの分析で、先月の仮想通貨取引量がビットコインやイーサリアムを含む全銘柄で大幅に減少。
- 取引量減少は市場低迷による投資家心理の冷え込みやボラティリティ(価格変動率)の低下が要因。
- 流動性(売買のしやすさ)の低下でスプレッド(売値と買値の差)が拡大し、取引コストが上昇。
ニュース本文
米大手金融機関JPMorganが発表したレポートによると、先月(10月)、仮想通貨(暗号資産)の取引量が主要銘柄を中心に軒並み落ち込みました。具体的には、ビットコインやイーサリアムといった時価総額上位の通貨から、アルトコイン(ビットコイン以外の通貨)まで、取引所での売買額が前月比で20〜40%減少しています。
背景には、世界的な金融市場の低迷やリスク資産への慎重姿勢強化があります。株式市場の調整や米金利動向を受け、多くの投資家がポジションを縮小し、仮想通貨への資金流入が鈍化しました。また、価格変動率(ボラティリティ)が低下したことで、短期的な裁定(アービトラージ)やデイトレードの魅力も薄れ、全体的な取引活動が減少したとみられます。
さらに、取引量の低下に伴い流動性(売買が成立しやすい市場環境)も悪化し、売値と買値の差(スプレッド)が広がりました。これは取引コストの上昇を意味し、小口投資家ほど取引しづらくなる可能性があります。JPMorganは、このまま取引量の低迷が続けば、マーケットメイカー(市場の仲介業者)の参入が減り、さらに流動性が低下するリスクを指摘しています。
編集後記
取引量の減少は市場の健康度を測る重要な指標です。スプレッドの拡大は見落としがちですが、実質的な取引コストを押し上げます。流動性低下時は、売買タイミングや注文方法に工夫し、リスク管理を徹底しましょう。
原文日付:2025年11月29日
原文URL:https://www.reuters.com/markets/us/crypto-trading-volumes-deteriorated-across-board-last-month-market-slumped-jpmorgan-2025-11-29/

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