要点まとめ
- Andreessen Horowitz(a16z)支援のDaylightが、電力取引をブロックチェーン上に移行する新DeFiプロトコルを発表
- 電力の売買を将来の需給予測に基づくデジタル資産(ERC-20トークン)として発行し、スマートコントラクト(自動執行プログラム)で取引
- 再生可能エネルギー拡大やグリッド安定化を狙い、既存市場との差別化と流動性向上を目指す
ニュース本文
米シリコンバレー拠点のスタートアップ「Daylight」は、a16z(Andreessen Horowitz)などからの出資を受け、電力市場をブロックチェーン上で再構築する新しいDeFiプロトコルを発表しました。従来は電力会社や中央市場が仲介していた電力の売買を、イーサリアム(Ethereum)ネットワーク上で展開し、需要と供給の予測に応じた取引を可能にします。
具体的には、「電力先物」をERC-20トークン(同じ価値のデジタル資産を表す規格)として発行。電力生産者は将来の発電予定量をデジタル化し、トークンとしてユーザーに販売します。購入者は取引時点の電力需要に応じてトークンを交換・決済でき、価格はスマートコントラクト(自動的に契約条件を実行するプログラム)がリアルタイムで計算します。
これにより、取引コストの削減や即時決済が期待でき、再生可能エネルギーの不安定な出力を市場メカニズムで吸収しやすくなるのが狙いです。Daylightは既存の電力卸売市場やP2P(ピア・ツー・ピア)取引と連携しつつ、新規の流動性プールを形成。流動性マイニング(取引促進のために報酬を出す仕組み)も取り入れ、参加者へのインセンティブを強化します。
ただし、送電網(グリッド)の物理的制約や規制当局の承認など、オンチェーン化を広く浸透させるにはまだハードルが残ります。Daylightは今後、各国の規制対応やパートナーシップを拡大しながら、2025年中の正式ローンチを目指しています。
編集後記
電力市場のオンチェーン化は、取引の透明性と効率性を高める一方で、規制対応や実需とのギャップも無視できません。投資家は技術革新と法規制の動向を注視し、実証実験の進捗を見極めることが重要です。
原文日付:2024年2月8日
URL:https://www.coindesk.com/tech/2024/02/08/a16z-backed-daylight-brings-electricity-markets-onchain-with-new-defi-protocol/

コメント