マレーシア中銀がAPAC制覇狙うリンギ安定コイン

要点まとめ

  • マレーシアのロイヤルマレーシアンミントがリンギット担保のステーブルコインを発表
  • 1:1ペッグ型でEthereumやStellar上に発行し、APAC地域のクロスボーダー決済を想定
  • 送金コスト削減と決済スピード向上を目指す一方、準備金の監査体制や法規制への対応が焦点

ニュース本文

マレーシアのロイヤルマレーシアンミント(RMM)は2025年6月10日、マレーシア・リンギット(MYR)と1対1で連動(ペッグ)するステーブルコイン「e-RING」(仮称)を正式に発表しました。ステーブルコインとは、価格変動を抑えるために裏付けとなる法定通貨や資産を準備金として保有するデジタル通貨です。

e-RINGはEthereum(イーサリアム)やStellar(ステラ)など複数のブロックチェーン上で発行され、アジア太平洋(APAC)地域におけるクロスボーダー決済を主な用途とします。従来の銀行送金では数日かかる処理時間が数秒~数分に短縮され、為替手数料や中継銀行手数料の削減も期待されます。

発行元のRMMは、発行量に応じたリンギット準備金を中央銀行であるBank Negara Malaysiaに保管し、定期的な第三者監査を受ける計画です。また、Securities Commission Malaysia(マレーシア証券委員会)の認可を取得済みで、今後は地元の商業銀行や主要暗号資産(仮想通貨)取引所との提携を進め、企業間(B2B)決済や個人送金サービスへの組み込みを進める方針です。

一方、ステーブルコイン市場では発行体の準備金運用や規制対応が信頼性を左右するため、e-RINGの実運用開始後は監査報告や規制当局の動向を注視する必要があります。

編集後記

法定通貨担保型ステーブルコインは国際送金の利便性向上が期待できますが、発行体の準備金の保全状況や監査体制、規制対応が信頼性を左右します。具体的な運用開始後は、規制当局の報告や取引所での流動性状況を定期的にチェックし、リスク管理を徹底しましょう。

原文日付: 2025年6月10日

原文URL: https://www.reuters.com/technology/malaysias-royal-unveils-ringgit-backed-stablecoin-apac-payments-2025-06-10/

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