Aave、トークン権利論争で存在意義揺らぐ

要点まとめ

  • Aaveのガバナンストークン「AAVE」とステークトークン「stkAAVE」の投票権分離が問題化
  • トークンホルダーのガバナンス参加範囲とインセンティブ設計が再検討されている
  • コミュニティ全体の意思決定プロセスがAaveのアイデンティティを左右する可能性

ニュース本文

分散型金融(DeFi)プロジェクトAaveは現在、トークンホルダーの権利を巡る大規模な議論に直面しています。Aaveのガバナンストークン「AAVE」は、本来保有者がプロトコル変更の提案に参加できる仕組みですが、ステーキング(担保預け入れ)すると受け取る「stkAAVE」トークンのみが投票権を持ちます。この仕組みにより、AAVE保有者は流動性提供など別の役割を果たしつつも、ガバナンスへの参加が制限されるというジレンマが生じています。

コミュニティ内では、トークンとステークトークン(ステークされたトークン)の権利分配や、投票権の範囲、さらには将来的なインセンティブ設計をどう最適化するかが焦点となっています。一部メンバーは、AAVEとstkAAVEの権利を一本化し、全保有者に公平なガバナンス権を付与すべきだと主張。一方で、ステーキングによるリスク負担者を優遇し、プロトコルの安定性を高めるべきだとの意見も根強いです。

Aaveは2017年にローンチされ、総資産残高(TVL)が数十億ドル規模の主要DeFiプラットフォームです。ガバナンス提案は、プロトコル改善や新機能導入、リスクパラメータの調整など多岐にわたり、提案ごとにAAVEホルダーは賛否を示します。現在の仕組みでは、ステーキングしたユーザーのみがガバナンス提案を実行できる「拘束力のある投票」を行えますが、ステーキングに伴うロックアップ(一定期間引き出せない状態)が流動性を制約し、一部投資家からは投票付きの流動性提供トークン(LPトークン)の導入を求める声も上がっています。これにより、Aaveのガバナンス参加者層が一部に偏るリスクが指摘されており、エコシステム全体への影響が注視されています。

編集後記

Aaveのガバナンス議論では、トークンホルダーの権利範囲と責任分担が鮮明になります。提案の是非に直接影響するのはステークトークン所有者ですが、流動性提供者もプロトコル運営に関わります。投資家は今後の投票や提案内容を注視し、自身のトークン保有スタイルとガバナンス参加方法を整理しておくことが大切です。

原文の日付: 2025-12-24

原文URL: https://www.coindesk.com/markets/2025/12/24/most-important-tokenholder-rights-debate-aave-faces-identity-crisis/

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