要点まとめ
- VanEckはマイナーのキャピチュレーション(採掘者の売却強化)が逆張りのシグナルだと指摘
- 過去のデータでは、マイナー売り圧力のピーク後にビットコイン(BTC)の価格モメンタムが回復
- 投資家はマイニング関連のオンチェーン指標を注視し、次の価格転換点を探るべき
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米資産運用会社VanEckは最新のリサーチで、「マイナー(採掘事業者)のキャピチュレーション(利益圧迫で売却を強めること)は、むしろビットコインのモメンタム(勢い)回復を示唆する逆張りのシグナルだ」と分析しました。
マイナーはマイニング(採掘)によって得た仮想通貨を売却し、機材コストや電気代を賄います。採掘報酬や取引手数料などを合計した「ハッシュプライス(hashprice:1ハッシュあたりの採算性指標)」が低下すると、マイナーは保有ビットコインを手放しやすくなります。VanEckによると、この売却圧力がピークに達した点こそ、過去には価格底打ちや上昇局面の始まりと重なっていました。
具体的には、2022年後半の市場低迷期にハッシュプライスが過去数年ぶりの低水準まで落ち込むと、同時期にマイナーの保有量が急減。その直後からBTC価格は上昇へ転じています。VanEckは、現在のマイナーキャピチュレーションも同様のパターンを示しており、「次の上昇モメンタム形成に向けた前兆」と位置づけました。
ただし、マイナーの動きは一要素に過ぎず、マクロ経済要因や規制動向なども価格変動に影響します。投資家は単一の指標に頼らず、複数のオンチェーン(ブロックチェーン上の)データや市場動向を総合的に見ることが重要とVanEckは指摘しています。
編集後記
マイナーキャピチュレーションは逆張りシグナルとして注目されますが、必ずしも即時の価格反転を保証するものではありません。ビットコインへの投資判断には、ハッシュプライスやオンチェーン指標に加え、マクロ経済や規制動向も合わせてウォッチし、冷静な資産配分を心がけましょう。
2023年12月8日
https://www.vaneck.com/en/insights/miner-capitulation-is-a-contrarian-signal

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