量子脅威はまだ先、ビットコイン改修に5~10年

要点まとめ

  • ビットコインは現段階で量子コンピュータによる攻撃リスクが低く、安全性に大きな問題はない。
  • 現行の楕円曲線署名(ECDSA)は理論上量子コンピュータで突破可能だが、実用化には相当の技術的ハードルがある。
  • 量子耐性を持つ暗号方式への移行にはネットワークの大規模アップグレードが必要で、完了までに5~10年程度かかる見込み。

ニュース本文

最近発表された研究によると、量子コンピュータがビットコインの暗号を破るリスクは現時点では実用的な脅威とはなっていません。ビットコインで用いられる楕円曲線署名(ECDSA)は、理論上は量子アルゴリズムで解読可能ですが、実際に必要な量子ビット数やエラー訂正の難易度を考えると、量子コンピュータがそのレベルに到達するまでには相当な時間がかかるとされています。

一方で、将来の安全性確保に向けたアップグレードは避けられません。研究者や開発者は、量子耐性(量子コンピュータによる解読に強い暗号方式)を持つ新たな署名アルゴリズムへの移行案を検討中です。具体的には、既存プロトコルのブロックサイズ変更や、ノード間合意(コンセンサス)プロセスの再設計が必要となり、実装には大規模なテストとコミュニティ合意が求められます。

こうしたネットワーク改修は、ビットコインのハードフォーク(プロトコルの大幅変更)を伴う可能性が高く、計画から実施までには5~10年規模の開発期間が見込まれています。投資家は量子コンピュータ関連の技術動向と、ビットコインコミュニティ内でのアップグレード議論を注視するとよいでしょう。

編集後記

ビットコインのセキュリティは当面安定していますが、量子コンピュータの発展は長期的なリスク要因です。今後のアップグレード計画やコミュニティの合意形成が進むかどうかをウォッチし、ブロックチェーン技術の進化に合わせた分散投資を検討することが望ましいでしょう。

2025年12月22日 原文:https://www.coindesk.com/markets/2025/12/22/bitcoin-quantum-threat

コメント

タイトルとURLをコピーしました