要点まとめ
- 米議会内で未解決の論点が複数あり、法案審議が年内にはまとまらず1月に持ち越される可能性
- 争点は中央清算機関(CCP)の役割、取引データ配信、フラッシュ注文規制、最良執行義務など
- 取引所やブローカーのコスト懸念と機関投資家の市場公平性向上要望が対立
ニュース本文
米国の市場構造改革法案は、株式やETF(上場投資信託)などの取引を対象に、市場の透明性や安定性を高め、個人投資家の保護を強化する目的で提案されました。しかし、現在、米議会の上下両院で複数の論点が未解決のまま残っており、年内の採決は難しい状況です。主な争点は、取引所と暗号資産を含む様々な取扱いを調整する中央清算機関(CCP: Central Counterparty)の役割、取引データの配信方法、フラッシュ注文(高速取引の特定タイプ)への規制、そして最良執行(投資家にとって最も有利な価格を確保するルール)義務の範囲などです。取引所やブローカーは新たな手数料やシステム改修に伴うコスト増を懸念し、ロビイスト活動を活発化させています。一方で機関投資家や公的年金基金は、市場の公平性と安定性向上を支持しており、妥協案の模索が続きます。こうした調整がまとまらない場合、審議は来年1月以降に持ち越される見通しで、市場関係者は今後の動向を注視しています。
編集後記
新たな規制は取引コストや市場の流動性、システム要件に影響を与える可能性があります。法案審議の動きを注視し、規制リスクを考慮した投資戦略の見直しやシステム準備を進めることが重要です。特に高頻度取引(HFT)を利用する場合は、システム負荷やデータ配信方式の変更が運用に影響しうるため、ベンダーとの連携やコスト試算を早めに行いましょう。
2023年11月17日/https://www.reuters.com/article/us-usa-markets-structure/u-s-market-structure-bill-may-slide-to-january-as-talks-continue-idUSKBN2VV0G1

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