中国、新枠組みでデジタル元保有に金利付与

要点まとめ

  • 中国人民銀行がデジタル人民元(CBDC)の残高に金利を付与する新枠組みを検討
  • 通貨の普及促進と金融政策運用の柔軟化を同時に狙う施策
  • 具体的な金利率や開始時期は今後の発表を待つ段階

ニュース本文

中国人民銀行(PBoC)は、デジタル人民元(中央銀行デジタル通貨=CBDC)の利用促進と金融政策運用の強化を目的に、デジタル人民元ウォレットに保有された残高へ金利を付与する新たな枠組みを検討していると発表しました。これまでデジタル人民元は無利子で取引されてきましたが、金利を付けることでユーザーの保有意欲を高め、利用拡大を図る狙いがあります。

今回の枠組みでは、金利の水準や付与条件、対象となる残高の上限など、具体的な運用ルールは未定です。中国人民銀行は従来の預金金利と同様、マクロ経済や金融市場の状況に応じて金利を設定し、デジタル人民元を通じた資金循環を管理するとみられます。これにより、中央銀行はCBDCを介して直接的に金融政策を実施する新たな手段を手に入れることになります。

専門家は、金利付与により政府発行のデジタル通貨が個人や企業の資金運用先として一段と魅力を増す一方で、プライバシー保護やシステム安定性の確保が重要課題になると指摘しています。デジタル人民元の普及動向は、中国国内のみならず海外市場における通貨競争や国際決済システムの構図にも影響を与えそうです。

編集後記

デジタル人民元への金利付与は、CBDCの実用化と金融政策ツールとしての進化を示す一歩です。投資家は関連法規や市場の受け入れ動向を注視し、デジタル資産全般への影響を冷静に見極めてください。

2024年6月4日 原文:https://www.reuters.com/technology/digital-yuan-holdings-earn-interest-under-chinas-new-framework-2024-06-04/

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